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ゆりの交配について

2020.06.10

皆様、本日もお疲れ様です。岩本です(@w@)/

6月は、ユリのシーズンです。自生しているユリはこの時期に咲き誇り、市場に出荷されるものが多いですね。

ユリには、「オリエンタル」「スカシユリ」「LAユリ」「鉄砲ユリ」など様々な種類があります。これらは、どんな感じで作られているのでしょうか?

簡単ではありますが、下のような分類、交配種を使って作られているようです。またお時間のある時に、読んでみて「なるほど~」と思っていただけると嬉しいです。

① オリエンタルハイブリット

日本原産のユリである「ヤマユリ」「カノコユリ」をヨーロッパ(主にオランダ)に持ち込んで、品種改良を重ねて上向き咲きのオリエンタルの交配に成功しました。

 ←ヤマユリ

 ←カノコユリ

これが「OHユリ(オリエンタルハイブリット)」と呼ばれる種類のユリです。Hのハイブリットと葉、「品種を掛け合わせる」という意味で使われています。

花は大きく、ゆり特有のあまい香りを持ちます。

代表的な品種:シベリア・ソルボンヌ・バンドーム・オリエンタルの八重品種など

②スカシユリ

別名「アジアティックハイブリット(A)」。こちらも原産地は日本です。オリエンタルと違い、黄色、オレンジ、赤色など、様々な色が存在します。

花は、オリエンタルと比べて小さめで、花が開くのも早いです。値段はオリエンタルと比べるとお買い得です。

これを踏まえて、次の「LAユリ」の説明に入れます。

③LAハイブリット

皆様ご存じの「LAユリ」です。ここではL=鉄砲ユリA=スカシユリ、と思っていただいて構いません。つまり「LAユリ」とは、鉄砲ユリ×スカシユリの交配雑種ということです。現在の流通量的には、スカシユリは少なくなってします、LAユリが主力となっていますが、元のスカシユリの存在がなければ、LAユリも生まれなかったわけですね。

LAユリは、本来のスカシユリと比べると、実は花は少し大きめです。これは、鉄砲ユリの血を引き継いでいるからと思われます。

代表的な品種:チェーザレ・パビア・マレスコなど

④OTハイブリット

これは、オリエンタルハイブリット=Oトランペットハイブリット=Tの掛け合わせでできたオリエンタルです。では、このTとは何ぞや?とのことですが、簡単に言うと「黄色のオリエンタル」のことです。一番有名な品種は、「イエローウィン」です。

 ←イエローウィン

OTユリは、黄色品種のオリエンタルを作りたいという思いから、中国が現産地の「リーガルリリートランペット(T)」をオリエンタルと交配して作られた品種です。この品種は、トランペットのように咲くので、Tの頭文字が付けられています。

代表的な品種:ザンベジ・テーブルダンス・イエローウィンなど

花は大きく、発色性、開花性がともに良い品種が多いです。現在も品種改良が進んでいて、見た目だけではOHユリなのかOTユリかわからなくなってきています。

今までの説明を図で表すとこんな感じです↓↓

とこんな感じです。

 

それでは、また次回もよろしくお願いします。